宮崎県測量設計業協会だより
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特別寄稿

『これからの宮崎県の公共工事の展望』
宮崎県議会 議員 丸山 裕次郎
(社)宮崎県測量設計業協会 顧問
1. はじめに
昨年来の「百年に一度」とも言われる世界的な不況は、先進諸国が連携した経済対策により深刻な状況を脱しつつありますが、国内では、公共事業の凍結など政権交代による影響が懸念されており、特に建設関連産業が地域経済を支える地方においては、地域の崩壊そのものを招きかねない状況にあります。
また、公共工事の縮減が始まって10年になろうとしていますが、この間、協会におかれましては、会員が一丸となった努力により、社会資本の一翼を担い社会的な責任を果たす業界の構築にご努力されたところであり、深く敬意を表する次第であります。
しかしながら、私が顧問に就任させていただいた頃に発生した官製談合を契機として、過当競争を煽るような入札制度改革が先行し、業界の努力を超えるところで大混乱が続いていることを憂慮するとともに、県政をチェックする立場にある議員として誠に申し訳ないと感じております。
このような中、業界が一丸となった活動により、最低制限価格の設定・引き上げなどが実現できましたが、皆様方からの要望等を未だに期待に添えない状況でありますので引き続き要望活動を継続していきたいと考えております。
2. 公共事業の本来の役割
さて、「これからの宮崎県の公共工事の展望」についてですが、一部の事業を取り上げ、公共事業全体が無駄であるかのような報道が氾濫しておりますが、地方が都市と対等な条件で競争するための最低条件である社会資本の整備はどうあるべきか、また、国土を守り、国民の生命と財産を守る公共事業の本来の役割は何かということを、業界が先頭に立って主張していく必要があるのではないかと思います。
3. 自己変革と克服
また、これまでの公共事業は、新設・改良が中心でしたが、本格的な人口減少社会を迎えており、維持、更新への質的変化が起こっております。更に、ITを活用したアセットマネージメントの強化も課題であり、公共事業の純増が期待できない中で、このような質的変化に的確に対応しうる業界として自己変革を遂げることが求められております。
この難問を克服するためには、愚痴を言うだけで何もせず衰退していくのを待つのかでなく、先人の苦難の上に、今があると考えれば、今生かされている我々に対し「天からの試練」と前向きに捉える必要があり、業界が一丸となって努力していけば必ず道は開けると思います。
また、「人間の能力の差は5倍まで、やる気の差は100倍の結果を出す」と言われておりますが、「志」を定め、自ら努力することが大きな差になると思います。
公共事業の縮減には必ず歯止めがかかり、なくなることはありません。また、建設関連産業は、地域経済を支える基幹的な産業であり、その中心となるのが皆様方、測量設計業協会の会員であります。
4. 終わりに
測量・設計という大きな「志」を基に、日々努力を重ねればきっと良い結果がついてくると思いますし、私自身も県議会の場等を通じて、その重要性を訴え続けてまいりたいと考えておりますので、会員の皆様方のさらなるご理解とご協力をお願い申し上げます。